PREMISE
壮大な宇宙。
小さすぎる共同生活。
宇宙ステーションは、地球から見ると夢の象徴です。 けれど中に入れば、そこは六畳間より狭い場所で、 大人たちが肩をぶつけながら暮らす共同住宅でもあります。 壁一枚の向こうは真空。窓の外には青い地球。 それなのに、今日の議題は「共用テープを勝手に使ったのは誰か」。
Spaceman.co.jp の世界では、宇宙のロマンと生活の面倒くささが、 いつも同じコマの中にあります。
THE STATION
舞台は、小さな宇宙ステーション。
名前は「オービット・ハウス」。
人類の未来、
ただいま散らかっています。
オービット・ハウスは、研究区画、居住区画、 観測窓、エアロック、そしてなぜか「宇宙銀行支店」と呼ばれる箱で構成される。
「その箱は正式設備ではありません」
研究区画
本来は科学実験の場所。現在は、宇宙食の貸借記録と 未承認金融システムのサーバー置き場になりつつある。
地球窓
青い地球が見える美しい窓。 真面目な告白、どうでもいい言い訳、深夜の独り言がここで行われる。
エアロック横
誰かが「ATM」と書いた紙を貼って以来、 すべての混乱はここから始まった。
HOW IT STARTS
最初の事件は、
ただの貸し借りだった。
ラズベリーパイを持ち込んだ男
ある宇宙飛行士が、私物として小さなラズベリーパイを持ち込む。 目的は単純だった。自分のメモ、読書リスト、音楽、 そして地球で作りかけだった小さなプログラムを保存するため。
ところが、ステーションでは誰もが何かを借りる。 テープ、工具、宇宙食、バッテリー、通信時間、静かな時間。 彼はそれを整理しようとした。
整理は台帳になり、台帳は信用になり、信用は残高になった。
「おめでとうございます。これは銀行です」
STATION RULES
オービット・ハウスの
三つのルール。
真空より、空気を読む。
宇宙では空気が貴重です。 しかし共同生活では、空気を読む力も同じくらい貴重です。 誰かが怒っているとき、換気システムより先に察知しましょう。
借りた工具は返す。
返さない場合、宇宙銀行の残高に反映されます。 なお、宇宙銀行は正式組織ではありません。 でも全員がなぜか残高を気にしています。
秘密は、浮く。
地球で隠していたことも、無重力では少しずつ浮かび上がります。 本当の名前、本当の気持ち、本当は誰がプリンを食べたのか。
コメディ。
でも、少し泣ける。
Spaceman.co.jp は、宇宙の壮大さを笑いに変える物語です。 けれど笑いの下には、孤独、勇気、正直さ、 そして地球への愛があります。
遠くに行くほど、人間の小さな弱さが見えてくる。 その弱さが、いちばん面白くて、いちばん愛おしい。
地球側は、
だいたい困っている。
ミッション管理局は真面目に働いています。 酸素、軌道、電力、ドッキング、通信。 すべてを監視し、すべてを記録し、すべてに手順書があります。
しかし手順書には書かれていません。 「宇宙飛行士が軌道上で銀行を始めた場合」 「孤独対策として枕を司令官に任命した場合」 「極秘訓練を受けた人物が、宇宙で本当の自分を明かした場合」。
「その事案のフォームはまだありません」
SEASON ONE
第1シーズンは、
小さな違反から始まる。
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宇宙銀行、開業。
スナックと工具の貸し借りを管理するだけだった台帳が、 いつの間にか全員の生活を支配し始める。 -
本当の自分を明かす。
宇宙飛行士のひとりが、地球では言えなかった真実を話す。 周囲は感動する前に、まず書類の心配をする。 -
ひとりぼっちの友だち会議。
ステーションに一人残された男が、工具や枕に人格を与える。 問題は、その架空の会議が妙に有能なこと。 -
地球から監査が来る。
宇宙銀行の存在が地球に知られ、ミッション管理局は 誰にも説明できない状況に追い込まれる。 -
ステーションは家になる。
最初は任務だった場所が、少しずつ奇妙な家族のようになっていく。